孫の通っていた宇宙あそび村という幼稚園では「羊が一匹」飼われていました。
その羊を身近で何度も見ていて解かったことですが、その羊の餌は干草と水とピンクぽい大きな岩塩だけでした。
つまりパンダは笹のイメージで、ヤギは雑草をどんどん食べてくれる感じですね。
その一匹の羊をまじかに見るたびに、そんな動物たちの素朴な餌でも立派な体に育つという事は、外から入れる栄養だけではない体内の不思議な仕組みがあっての出来事なんだなと、そんな思いをめぐらせていました。
それに比べて私達人間はいろんな物を食べるように創られているというか、いろいろな作物を作り、漁(猟)をして料理して食べていかなければいけないのです。
そしていつの頃からか「飽食の時代」になってしまい世の中は本当に沢山の食材と食品で溢れています。
豊かな食の時代なのですが、昔にはなっかたような「病」が出てきているのはなぜでしょうか。
医療も進歩しているのですが・・・
やはり、予防を考えるのでしたら「食の見直し」を学ぶ必要があるのではないでしょうか・・・
そして、その始まりは料理法ではなくてどんな素材を手に入れてどのように調理したらより健康的な食事になるのかではないでしょうか。
健康で長生きをめざすため常に摂り入れたい食材とは
1、とまと
トマトの赤い色にはリコピンという色素があり、その高い抗酸化作用で私達の体をさびから守ってくれる働きが期待できるのです。
また、トマトにはルチン、ビオチン、カリウムなども豊富で美肌効果や血流改善も期待されるアンチエイチング食材なのです。
2、ブロッコリー
普通は「花蕾(からい)」の部分を茹でて食べますが、茎の部分にはビタミンCが蕾の部分より2倍も含まれているようなので捨ててしまわず
手作りの野菜ポタージュなどに入れてみてはいかがでしょうか。
また、イソチオシアネートやスルフォラファンという成分も含まれていてガンの予防効果も期待されています。
その他の栄養成分としてポリフェノールやカロテノイド、鉄分、カルシウム、葉酸なども豊富に含まれています。
3、アボガド
アボガドは「森のバター」とも呼ばれているくらい脂質が多いのですが、その脂質は不飽和脂肪酸のためアンチエイジングや美容効果が高い食材として人気になっています。
その栄養成分はビタミンEをはじめカリウム、マグネシウムなどのミネラルや食物繊維も多く、体内のLDLコレステロールの低下や血液をさらさらにしたりといろんな生活習慣病の予防に繋がるでしょう。
4、人参
緑黄色野菜の代表格のような人参ですが、生でも茹でても炒めても良しで、日持ちもしますので常にストックして置き易い食材です。
その栄養成分ですが、βーカロチンが豊富でビタミンAに変化し抗酸化作用があり悪玉コレステロールの酸化も防いでくれるようです。
良い人参の見分け方ですが、色が濃く鮮やかで張りがあり葉っぱ部分の切り口が小さいのがお勧めです。
5、キャベツ
キャベツには緑が濃く巻きがふんわりとした春キャベツと、甘みが強い夏秋キャベツと、巻きがしっかりした冬キャベツがあります。
その栄養素はビタミンCやビタミンK、ビタミンU(胃や十二指腸粘膜を回復させる)が豊富でガンを予防してくれるイソチオシアネートも豊富です。
キャベツを千切りにして洗う場合、長い時間水に浸けておきますとビタミンCとビタミンUが水に溶けて流れ出てしまうので気をつけてましょう。
6、きのこ類
その種類ですが、しいたけ、しめじ、えのき、まえたけ、えりんぎ、なめこ、マシュルームなどいろいろあります。
きのこは低カロリーで食物繊維やミネラルが豊富です。
一年を通して価格や供給量が安定しており、お料理の用途により使い分けてその味の違いを楽しみたいですね。
また、βーグルカンが多く含まれていて免疫力アップやがん抑制効果、コレステロール値の低下、腸内環境のバランス保持などの健康効果が期待できます。
7、海藻類
昆布やわかめ、もずく、ひじき、めかぶ、アカモク、海ぶどう、天草(ところてんの素)などです。
海藻類の特徴といえばそのねばりとぬめりです。
それはフコイダンやアルギニン酸といった海藻類特有の食物繊維が含まれているからです。
その他にはビタミンCやβーカロテン、ナイアシン、ビタミンB、ビタミンKなどが豊富ですから野菜感覚で摂りたいですね。
8、青魚
お魚の種類ですが、
鮪(まぐろ)鮭(しゃけ)などの赤身魚、
鱈(たら)鰈(かれい)などの白身魚、
学術上の分類にはないのですが青魚(背の部分が青い)として鯵(あじ)や鰯(いわし)などその身の色によって分けられています。
鯵や鰯などの青魚にはビタミン、ミネラル、アミノ酸などが豊富です。
その中でもDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富なために
HDLコレステロール(善玉)を増加させながら、LDLコレステロール(悪玉)のみ低下してくれる優れもの食材なのです。
また、鯵はDHAの方がより多く含んでいて疲労回復を促すタウリンも豊富なために疲れ易い人にはお勧めです。
鰯はEPAの含有量が魚介類の中ではトップクラスですし、カリウムやカルシウムの吸収を促すビタミンDも多いために
丈夫な体作りには優秀な健康食材です。
(鰯の脂がのって美味しいのは6月~12月位です)
9、大豆製品
「畑の肉」と呼ばれるほど良質なたんぱく質を持つ大豆です。
ビタミンB1やビタミンEが豊富でその抗酸化作用により細胞の老化予防が期待できます。
牛乳から豆乳に切り替えることをお勧めします。
また、大豆特有の生理機能成分として大豆サポニン、レシチン、大豆イソフラボンがあり、その大豆サポニンには強い抗酸化力があります。
そのため、過酸化脂質の発生を抑える効果で高脂血症や動脈硬化、高血圧の改善も期待できそうです。
その他、大豆ぺプチドには筋肉疲労や脳疲労の回復や、肝機能向上や皮膚コラーゲンの生成に必要なアミノ酸のバランスが良いために
肌の弾力アップやシワ軽減効果も期待できるようです。
そして、大豆イソフラボンにはホルモンバランスを整えてくれる働きがあります。
また、骨にカルシュムを蓄えてくれる働きもあるため骨粗しょう症予防も期待でき、
精神面でのイライラや不安、無気力などのバランスも整えてくれるようです。
10、種実類(しゅじつるい)
種実類とは硬い皮や殻に包まれていて食用の果実や種子で一般的には木の実(ナッツ)と呼ばれています。
そして、世界的に見るとその種類はたくさんあります。
日本で採れるものではゴマや栗、ぎんなんが代表的ですが、落花生については豆類に入りますが種実類としても扱われています。
中国でよく見かけるのは・・・
かぼちゃんの種、スイカの種、ひまわりの種、松の実、栃の実、栗、落花生、ごま、えごま、ハスの実などです。
欧米やその他の外国で採れる種実類は・・・
アーモンドやカシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアンナッツ、ピスタチオ、くるみ、ココナッツ、ブラジルナッツ、チェアシード、ヘンプシード(麻の実)など。
今では日本でも良く売られているナッツ類ですね。
その栄養といえばカリウムやマグネシュム、カルシュム、リン、鉄などのミネラルが豊富です。
また、ビタミン類も豊富で「若返りビタミン」と言われているビタミンEや体の代謝を促すビタミンB1、美肌にいいビタミンB2も豊富です。、
赤血球や細胞を作る葉酸も含まれていてアンチエイジングが期待できます。
特に「ごま」にはゴマリグナンという特有の成分があり、
その中のセサミンには強力な抗酸化作用があり、血管経由で肝臓にまで届くため肝臓の活性酸素を除去してくれるのです。
そのため血中のLDLコレステロールの低下や動脈硬化、心筋梗塞の予防が期待できるようです。
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