私の最近の楽しみのひとつは、ゼラチンから自分好みのゼリーをつくることです。
ゼラチンにはこの2種類があります。
板ゼラチンと粉ゼラチンです。
板ゼラチンはとてもポピュラーでふやかす手間はあってもとても使い勝手が良くて以前はこれ一択でした。
しかし、この上記の顆粒ゼラチンを見つけ、ふやかす手間もかからず大容量のパックもあり使いがってがとても良いのです。
独自製法による製品では、直接お湯に振り入れて溶かすだけなのです。
甘味には良質の蜂蜜を少々加えます。
つまり、50~60度温めた中に直接加えて良くかき混ぜてから固められるのです。
ゼリーの中にフルーツなどを入れる方法と、フルーツの上にセリーを崩してして乗せるのも素敵ですね。
今回ある友人から頂いたカップゼリーですが・・・
マルハニチロの「くだものたのしいミックス」という製品です。
その原材料ですが、砂糖、異性化液糖にミカン、パイナップル、リンゴ、桃、黄桃のシロップ漬け、更に砂糖と異性化液糖/酸味料、ゲル化剤(増粘多糖類)乳酸Ca、酸化防止剤です。
この製品の甘いだろう味を想像したら、その味を見る勇気がありませんでした。
ゼラチンの効能を調べてみました。
コラーゲン
ゼラチンの主成分は動物性タンパク質であるコラーゲンです。
コラーゲンは生体内に最も多く含まれるタンパク質で、細胞と細胞をつなぎ、皮膚や骨、軟骨、腱など結合組織の構成成分であり、血管や内臓にも分布しています。
コラーゲンを低分子化したコラーゲンペプチドは、高血圧や骨粗しょう症の予防や改善、関節炎の改善、体内でヒアルロン酸の合成を促進して皮膚の保湿性を高める、などの効果があるといわれています。
コラーゲンはグリシンとプロリンというアミノ酸を豊富に含んでいます。
グリシンには睡眠の質を改善する効果があるといわれています。
プロリンは皮膚の保湿性を高める天然保湿成分(NMF)として重要なアミノ酸なのです。
まさに食べる美容かもしれませんね。
薬膳の効果
血液を補い、血液循環を高める効果があり、生理痛や産後の回復、更年期など婦人科系の症状に効果があるといわれていると。
中国ではロバの皮を煮込んで抽出された膠が「阿膠(あきょう)」という生薬として利用されており、楊貴妃が美容のために利用していたといわれています。
阿膠には、止血、鎮痛、鎮静効果があるとされています。
それは、凄い!
また、ゼラチンの製造方法も調べてみると・・・
製造方法
ゼラチンの原料となるのは主に豚や牛の骨や皮です。魚由来のものもありますが、供給量は少なく全体の2%もありません。
これら原料を熱水で抽出しても不純物が多く品質が悪くなってしまうため、酸やアルカリで前処理をします。
この前処理の違いによってゼラチンの性質も異なります。
ちなみに、酸処理ゼラチンをAタイプ、アルカリ処理ゼラチンBタイプともいいます。
酸処理ゼラチンとアルカリ処理ゼラチンの違い
酸処理ゼラチン | アルカリ処理ゼラチン | |
---|---|---|
主な原料 | 豚皮や牛皮 | 牛骨 |
原料処理時間 | 短い(~1週間) | 長い(~3か月) |
等電点 | pH 7.0-9.5 付近 | pH 4.8-5.1 付近 |
物理的性質 | 低い傾向にある | 高い傾向にある |
ゲルの特性 | 歯切れのよいゲル | もっちりしたゲル |
酸処理ゼラチンは原料処理期間が短く、それによりアルカリ処理ゼラチンに比べると精製度がやや低くなります。
アルカリ処理ゼラチンは原料処理期間が長いため、精製度が高くなります。
また処理方法も緩やかなため、酸処理ゼラチンに比べるとダメージが少なく物理的性質が保持されています。
そして、この2つのゼラチンの大きな違いとして等電点の位置の違いがあります。
等電点より低いpHではゼラチンの電荷はプラスに、等電点より高いpHではゼラチンの電荷はマイナスになります。
カラギナンやキサンタンガムとゼラチンを併用する場合には中性であっても等電点の低いアルカリ処理ゼラチンを使用することが望ましいです。
専門的な内容でなんか難しくなってしまいましたね。
私は時折、魚のあらを購入して水と塩少々で軽く煮てから骨を取り除いて冷蔵庫で固めて頂きます。