私が生まれた1950年代の一般家庭においての和食はどのようだったのでしょうか?
色々思い出してみますと・・・
その1つに「法事の料理」に呼ばれていくことが時折あり、日ごろの食事が質素でしたので、それは子供心にとても楽しみだったのです。
また、私の祖母はその季節ごとのお祝い料理を必ず用意して家族に食べさせてくれていたのです。
お正月料理、三月なら桃の節句の料理、五月には端午の節句、七月は七夕があります。
その度に祖母は自営していて忙しいのにも関わらず、毎年毎年その季節のお祝い膳を作り続けてくれたのです。
また八月にはお盆があり仏教的には帰ってくる先祖の魂のための決まった料理を用意してお供えしていたのです。
そのお手伝いは小学生だった私にとって、毎年の楽しみでした。
年末には、臼と杵でペッタンペッタンと蒸したもち米を突いておもちが作られたのです。
その出来立てのお餅を伸ばしたり、丸めてお供え餅に作り上げるのは本当に楽しかったのです。
祖母は一年を通して様々なお祝い膳を当たり前に手作りしてくれてたのです。
あれから何十年も経ち、祖母は92歳で亡くなりました。
そして、また時代が変わりました。
私のお餅つきは家庭用餅つき機になっていました。
でも伸ばしたり丸めたりと、出来立てのお餅の感触は同じです。
しかし、その習慣もなくなり時短になる袋入りのお餅に変わっています。
孫たちはお餅がどの様に作られるのかを知らないのです。
また、「糖質制限」をする必要もあり、お餅がご飯と同じく血糖値の乱高下があると解り極力食べない食品の仲間入りをしたのです。
和食のたんぱく質は魚中心ですし、その季節の野菜を取り入れているので栄養的にとても良いのですが・・・
近年白砂糖が簡単に手に入ることになってからは、煮物や和え物などの味付けには砂糖がどうしても使われています。
素材の持ち味を生かして調理できたらいいのですが、砂糖の甘味に頼るのでしたら、問題があるでしょう。
調味料類は安価なものですとぶどう果糖液糖が使われていたり、旨味のための食品添加物が使われているので注意しましょう。
つまりは・・・
白米を玄米、葉物野菜を中心に根菜はそこそこ、芋類は控え目に。
調味料以外に、砂糖は極力摂らないように変えていけたのなら、様々な病気予防に繋がっていくでしょう。
「和食=健康」というイメージは食材の味を活かした昔の和食のことになっているのです。
昔の和食は砂糖を極力使わず、発酵食品を利用して必要な栄養分を補っていました。
現代の和食は、美味しくするために砂糖と化学調味料を大量に使っているのです。
そして、良さが失われた「ニセモノの発酵食品」が使われているようなのです。
砂糖・化学調味料・ニセモノの発酵食品があなたの身体を不調にさせるのでしたら、その真実を調べて極力避けていきたいですね。